CEO・人事部門長対談

ビットバンクの組織づくり ── これまでとこれから

ビットバンクは、暗号資産という変化の激しい領域において、事業とともに組織も進化させてきました。
その根底にあるのは、「人」と「組織」に対する一貫した考え方です。

創業期から現在に至るまで、どのように組織をつくり、何を大切にしてきたのか。
そしてこれから、どのような未来を描いているのか。

CEO 廣末と人事部門長 加藤がビットバンクの組織づくりについて語ります。

── 事業の立ち上げ期から現在に至るまでで、「人」や「組織」に対する考え方にどんな変化がありましたか?

廣末(CEO):
ビットバンクを立ち上げた当初は、組織について深く考える余裕はなく、とにかく仲間を集めることに必死でした。
暗号資産という領域自体がまだ一般的ではなく、信頼性も十分に確立されていなかったため、事業を正しく理解し、信じてくれる方は決して多くはありませんでした。

そのような中でも、創業から1〜2年かけて少しずつ仲間が増えていき、転機となったのは2017年頃です。
渋谷から五反田へオフィス移転すると同時に、現在の人事部門長である加藤が入社し、経営管理部門が立ち上がりました。
その時には社員数も30名ほどになり、会社としての枠組みを意識し始めるようにもなりました。

そこからVMVs(Vision / Mission / Values)の策定や人事制度の整備に着手し始めて、現在の人事制度の基盤ができたのは2019年頃です。
構築には約2年を要し、ようやく出来上がり今の形となっています。

加藤(人事部門長):

私が入社した当時はまだ小規模な組織で、「組織として運営する」というよりは、各メンバーのスキルに応じて役割を担う属人的な体制でした。
そのため、個人の能力への依存度が高いフェーズにありました。

しかし、2020年以降、事業の拡大とともに組織も大きく変化していきました。
単に優秀な個人の力で会社を動かすのではなく、組織として再現性を持って価値を生み出すという観点が求められるようになったことがきっかけです。
その過程で、個人の成果に依存する状態から、仕組みによって組織全体で成果を出せる状態へと進化し、結果的に「個人の力」から「組織の力」へと自然にシフトしていきました。

── 「人と組織」について、経営の視点で大事にしていることを教えてください

廣末(CEO):
私たちが大切にしている考え方はすべてVMVsに表れており、制度や評価の運用においてもこの軸からブレないことを徹底しています。
事業を推進する上では、部署を越えてOne teamで取り組み、Integrityの精神を持ちながら挑戦し続けること、そして、一人ひとりの成長を大切にしながら新しい価値を生み出していくことを重視しています。
採用においても同様で、この軸に共感ができるか、Valuesを体現できるかを重要な基準としています。

また、今の形になるまでには、Valuesの見直しも行ってきました。
もともとは5つあったのですが、内容を整理して3つに集約しています。
言葉を一つひとつ洗い出しながら議論を重ねる中で、「チームで成果を出す上で最も重要なのはIntegrityである」という結論に至り、それを中心に据えました。
会社の指針となるものだからこそ経営メンバーで議論を重ね、シンプルでありながら本質を捉えた、現場に浸透しやすい形にできたと感じています。

加藤(人事部門長):
プロダクトや資金力はもちろん重要ですが、最終的にそれらを活かしながら意思決定を行い、価値を生み出していくのはすべて「人」です。
どのような人が集まり、どのような思想を持ってプロダクトを磨いていくのか、そこが企業の競争力の本質だと考えています。

そのため、優秀な人材が力を発揮できる環境を整えることを重視する必要があります。人事制度の設計や、判断の指針となるVMVsの整備もその一環です。
VMVsの策定にあたっては、複数の候補をもとに議論を重ね、役員合宿などを通じて徹底的に言語化してきました。
こうして磨き上げた共通の軸があるからこそ、組織として一貫性と納得感のある意思決定と行動が実現できていると考えています。

── CEOから見て、ビットバンクで活躍する人材にはどのような共通点がありますか?

廣末(CEO):
まず前提として、当社には暗号資産やブロックチェーン領域に関心を持ち、今後この分野への理解をさらに深めていきたいという意欲のあるメンバーが多く在籍しています。
その中でも継続的に努力を積み重ねている人、何事もポジティブに捉え、自らの成長に対して主体的である人が、結果として活躍しています。

そのため、新たにお迎えする方についても、既存メンバーと近い志向や関心をお持ちの方であるほど、当社との親和性が高いと考えています。

加藤(人事部門長):
活躍している方に共通しているのは、言われたことをやるだけにとどまらず、自分の役割を越えて会社をより良くしようと動いている点です。

その背景には、事業そのものやビットバンクという組織、そして一緒に働く人に対する「好き」という気持ちがあるからこそ、自然と一歩踏み込んだ行動や挑戦が生まれるのだと感じています。

変化の多い業界だからこそ、状況に応じて柔軟に考え行動を変えられること、そして自らアップデートし続けられる人が活躍しています。

── 事業成長のために、個人の力と組織の力はどのようにバランスを取りたいと考えていますか?

廣末(CEO):
組織には土台となる仕組みがあり、その上に私たちの価値観や文化といった、いわばDNAがOSのように存在していると考えています。
そのOSをベースにしながら、より良い状態へと改善を続けていくことが重要と捉えています。

一方で、個人の成長も欠かせません。
一人ひとりの力を伸ばしながら、同時に組織としてのOSも進化させ、その両輪で成長していくイメージです。

また、個人の成長機会を生み出すことは、事業を伸ばすことと直結しています。
売上や利益だけでなく、人の成長のためにも事業を拡大し、新しいチャレンジの機会を作り続けていきたいと考えています。
さらには、私たちの考え方の根底には暗号資産が持つ思想を反映している部分が大きくあります。
「情報はオープンにしながら、誰もが参加できる」という考え方は創業初期から変わっていません。

だからこそ、立場に関係なく建設的な議論ができる組織でありたいと強く思います。
そうした今あるビットバンクらしい文化を大切にしながら、企業としての成長も実現していきたいと考えています。

加藤(人事部門長):
組織は固定されたものではなく、環境によって大きく変わるものだと考えているからこそ、個人が力を発揮できる環境づくりが非常に重要です。

例えば、誰もが意見を言いやすい状態をつくることや、必要な情報にフラットにアクセスできるようにすることもその一環です。
そうした環境があって初めて、個人の力が自然と発揮されるようになると考えています。

── ビットバンクを今後どのような会社にしていきたいと考えていますか?

廣末(CEO):
外部環境の変化が大きい領域だからこそ、その時々に応じて柔軟に適応していく必要があります。
組織はどうしても「いま取り組んでいること」に影響を受けることが多いのですが、現状にとらわれず、先を見据えながら、変化に応じて組織の形を見直し続けていきたいと考えています。
その上で、私たちが根底で大切にしているのは「人」を中心に据えた考え方です。
社会人生活を通じて、「人生が豊かになっている」と実感が持てる組織を目指しています。

そのためにも、日々の仕事の中で生まれる感謝の総量を増やし、お客様・社員・パートナーなど、関わるすべてのステークホルダーが価値を感じられる状態をつくっていくことが私たちの使命です。

時代や事業は変化していきますが、会社を通じて「人の人生をより良くしたい」という考え方は軸として変わりません。

加藤(人事部門長):
将来に明確なゴールがあるというよりも、私たちは常に変化し続ける前提で事業に向き合っています。

環境によって目指す姿や優先順位は変わっていきますが、その中でも一貫して大切にしたいのは、プロダクトやサービスを通じて「良かった」と感じていただける体験を増やしていくことです。
暗号資産という領域は未来を定義しづらい業界でもあります。
だからこそ、お客様からの感謝の声や、価値を実感していただける瞬間をどれだけ増やせるかを大切にしています。

結果として、お客様にとって本質的に価値のあるサービスを創る会社であり続けることが、私たちの目指す姿です。

── ビットバンクらしいカルチャーをどのように捉えていますか?

廣末(CEO):
一言で言うと、「オープンでフェアであること」です。
この考え方を軸に、制度設計や日々の行動にまで落とし込んでおり、全社員が体現できていると思います。

実際に、誰もが発言しやすく挑戦しやすい環境があり、立場に関係なく意見を出せる空気があります。
そうした土台の上で、公明正大に物事と向き合うことを大切にしているメンバーが多いことが、まさにビットバンクらしい特徴です。

加藤(人事部門長):
役職や入社年次に関係なく、フラットに議論できるカルチャーがあると感じています。
単に意見を言えるだけでなく、「顧客や会社全体にとってより良い選択か」という視点で建設的に議論ができる点も特徴です。

── そのカルチャーは、日々の意思決定や行動にどのように表れていると感じますか?

廣末(CEO):
組織として活動する上で最も大切にしているのは「顧客」です。
まずお客様に価値を提供し、その結果として社員が報われ、さらに株主にも還元されていくという順番が変わることはありません。

日々の仕事の中で、お客様からの感謝や信頼を積み重ねていくことが結果として企業価値の向上につながると考えており、「感謝の総量を増やしていくこと」を私たちの行動や意思決定の軸としています。

加藤(人事部門長):
意識的に守っているのは、組織の「フラットさ」と「透明性」です。
その一つとして、執行役員会議の議事録を全社公開しています。
どのような議論が行われ、どのような意思決定がされたのかをオープンにすることで、組織全体として納得感のある状態を目指しています。
オープンでフェアな組織であり続けるためには、こうした積み重ねが重要だと考えているからこそ、その姿勢はこれからも変わらず大切にしていきます。

また、日々の意思決定においては、「顧客にとってより良い選択か」という視点が自然と共有されていると感じています。
短期的な利益ももちろん重要ですが、それ以上に長期的なお客様からの信頼や、安全性を優先する判断が当たり前に行われています。
特に、暗号資産という領域においては、お客様の資産と信頼を守ることが最も重要です。
そのため、一つひとつの判断に対して深く検証を行う姿勢が組織全体に根付いています。

こうした意思決定ができているのは、役職や立場に関係なく日常的に議論ができるカルチャーがあるからこそだと思います。

── 評価制度・人事制度について最も大切にしている考え方を教えてください

廣末(CEO):
私たちが大切にしているのは、「成果を出した人がしっかり報われる仕組み」であることです。
処遇についても、成果に応じて大きく伸びていく設計にしており、結果を出した人に対して正しく評価できる状態を意識しています。
そのために、ジョブディスクリプション(JD)を明確にし、成長に応じて処遇が加速度的に上がっていくような設計にしています。

また、One teamという考え方のもと、個人の成果だけでなくチームワークや組織への貢献も重視しつつ、これまでの経験も踏まえながら一人ひとりが最大限成長できるよう、変化や挑戦を後押しする制度づくりを大切にしています。

加藤(人事部門長):
組織が拡大していく中で、個人の能力だけに依存する状態から、仕組みやチームで成果を出すフェーズへと移行している最中です。
そのため、評価においても個人の役割を定義したJDと、組織全体として求める共通のJDの両方を重視しています。

個別の成果だけでなく、チームとしてどのように価値を生み出しているかも含めて評価していくことが重要だと考えています。
共通の価値観や行動指針を持つことでチームワークが生まれやすく、それがビットバンクの組織にも適したあり方だと感じています。

── 最後に、「人を大切にする会社」であり続けるために、経営・人事としてどのようなことを意識されていますか?

廣末(CEO):
社会人としての時間は長いからこそ、何に取り組むか、そしてそれに対して心から向き合い続けられるかという観点は重要です。
そのため、事業や領域に対する関心を持ち、当社のVMVsに共感し体現できる方とともに歩んでいきたいと考えています。
自身の想いや価値観が重なり合うことで、組織はより強くしなやかに成長していくと捉えています。

また、同じ時間を共有する仲間として、安心して働ける、笑顔の多い組織であり続けることも大切にしています。
ビットバンクには誠実で信頼できる仲間が集まり、そのカルチャーが組織全体に根付いており、この強みをさらに磨き上げていくことが、「人を大切にする会社」であり続けるために最も重要だと捉えています。

この「ビットバンクらしさ」は、今後も揺るがすことなく大切にしていきます。

加藤(人事部門長):
会社や事業を自分事として捉え、主体的に関わり続けるためには、強い関心や前向きな想いが欠かせません。
それは事業だけでなく人や組織に対しても同様です。

「事業」と「人」の双方に関心と共感を持てることが、自発的な行動や挑戦、そして長期的な価値発揮につながると考えています。
だからこそ私たちは、そこに向き合い続けられる方とともに組織をつくってまいります。

共に創る、新しい価値のかたち

ビジョン・ミッション・バリューに共感し、信頼される暗号資産の未来を一緒に創る仲間を募集しています。