MCPサーバ・CLI のベータ版を公開し実証実験を開始
暗号資産取引所「bitbank」を運営するビットバンク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:廣末紀之、以下「当社」)は、AIエージェントを通じた新しい取引体験の実現に向けた取り組みの一環として、ローカル環境で動作する MCP(Model Context Protocol)サーバ ※1 および CLI ※2 のベータ版を公開し、実証実験を開始したことをお知らせします。

※1 MCP(Model Context Protocol)とは、AIアプリケーションが外部のデータソースやツールと接続するための共通プロトコルです。MCPサーバは、MCPを通じて外部データや機能を AIアプリケーションに提供するためのインターフェースです。
※2 CLI とは、Command Line Interface の略称で、コマンドライン上でコンピュータやツールを操作するためのインターフェースです。
■ 背景
生成 AI の進化により、金融サービスのユーザー体験は、人が画面を操作するものから、AI が目的を理解し、判断や行動を支援するものへと変化しつつあります。
実際に、AI を介した商取引は急速に拡大しています。Adobe Analyticsによると、2026年第 1 四半期の米国小売サイトへの AI 経由トラフィックは前年同期比 393%増となり、コンバージョン率も従来チャネルを上回る水準に達しています ※3 。また、AIエージェント連携の共通プロトコルである MCP も、公開から約 1 年で 1 万を超える公開サーバが稼働し、主要な AIアプリケーションに広く採用されています ※4 。
このような AIエージェント連携の広がりを背景に、海外の暗号資産取引所においても、MCPサーバや CLI といったツールを通じて、取引所のデータや機能をAIエージェントと連携させ、市場分析から取引操作までを自然言語で行える新たな取引体験を提供する動きが見られます。
当社は、AIエージェントが決済や取引を担っていく流れを、暗号資産取引所における新たな価値創出の機会と捉え、AIエージェントと安全に連携できるサービス基盤と新たな取引体験の検証を進めてまいります。
※3 Adobe「Adobe report: U.S. retailers see surge in AI traffic, but many websites are not entirely readable by machines.」(2026年4月16日)を参照
※4 Anthropic「Donating the Model Context Protocol and establishing the Agentic AI Foundation」(2025年12月)を参照
■ MCPサーバ / CLI 概要
今回公開したベータ版は、AIエージェントが暗号資産取引所「bitbank」のデータや機能を利用する新たな取引体験を検証するためのものです。
本ソフトウェアは OSS(オープンソースソフトウェア)として GitHub 上で公開しています。
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MCPサーバ
- GitHubリポジトリ: bitbank-lab-mcp
- Claude Desktop をはじめとした MCP 対応の AIチャットツール上で、自然言語を通じて bitbank のマーケットデータや取引機能を利用する体験を想定しています。
(注) GitHub 上には「bitbank-mcp-server」という名称のリポジトリ ※5 も存在しますが、本実証実験の対象は「bitbank-lab-mcp」です。
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CLI
- GitHubリポジトリ: bitbank-lab-cli
- Claude Code、Codex、Cursor などの AI を活用した開発環境において、bitbank のマーケットデータを取得し、より柔軟な分析や仮説検証に活用することを想定しています。将来的には、自動売買エージェントの構築に向けた活用可能性も検証してまいります。
ずれもローカル環境で動作するベータ版であり、利用にあたっては免責事項をご確認のうえ、利用者ご自身の環境で検証いただくことを前提としています。
※5 リポジトリとは、ファイルやプログラムのソースコード、およびその変更履歴を保管しておく場所を指します。
■ 今後の展開
当社は今後のプロダクト化を見据え、AIエージェントが暗号資産取引所のデータや機能を扱うことで生まれる価値や課題を、実際の利用やフィードバックを通じて段階的に検証してまいります。
まずは、ローカル環境で動作する MCPサーバおよび CLI を通じて、bitbank のパブリックデータや、APIキー連携を前提とした利用者の資産情報・取引履歴などを AIエージェントが安全に扱えるかを検証します。これにより、マーケットやポートフォリオの状況把握、判断支援を行う体験の実用性を確認してまいります。
あわせて、検証を重ねながらリモートMCPサーバでの提供も視野に入れ、まずはパブリックデータの連携から段階的に構築を進める予定です。その後、プライベートデータや取引機能との連携、チャット上の動的な UI を通じた確認・操作体験などへ拡張していくことを見据えています。
当社は、暗号資産の自動売買(ボット)やトレードをテーマとした公式コミュニティ「bitbank botters lab(通称:ビボラボ)」を運営しています。ビボラボでは、AIを活用した分析や取引についても活発に意見交換が行われています。こうした場を通じて皆さまからのご意見やフィードバックをいただきながら、AIエージェントを活用した取引体験の検証を進めてまいります。
将来的には、利用者が設定した方針や条件、リスク許容度に基づき、AIエージェントがマーケット分析、ポートフォリオ管理、リスク管理、取引判断、注文操作までの一連のプロセスをより自律的に担う、新しい取引・ポートフォリオ管理体験の実現を目指します。
■ 詳細・フィードバック募集
ベータ版の概要や導入方法については、下記の技術ブログにて紹介しています。
また、実際にご利用いただいた際のご感想やフィードバック、ユースケースのアイデアなどは、ビットバンク公式コミュニティ「ビボラボ」にて募集しています。改善に向けた率直なご意見も含め、ぜひお気軽にお寄せください。
- ビボラボ(Discord):https://discord.gg/bitbank
AI 活用に関心のある方や、新しいツールを自ら試してみたい方のご意見をお待ちしております。
■ ご留意事項
- 本取り組みは開発段階(ベータ版)であり、実証実験の一環として提供するものです。
- 本ツールは情報提供および技術検証を目的とするものであり、投資助言・代理業、投資勧誘、その他金融商品取引法上の行為を目的とするものではありません。
- 投資判断は、利用者ご自身の判断と責任において行っていただくようお願いいたします。